2020年輸入種牡馬
2020年の日本の競走馬生産は大きな転換点を迎えようとしていると言えるだろう、2代巨頭のディープインパクトが頸椎骨折により安楽死、キングカメハメハが種牡馬引退、さらにディープインパクト死亡の約10日後に訃報の知らせ、日本の競走馬生産を引っ張っていた2頭がいっきにいなくなってしまった。しかし幸いにも2頭とも後継種牡馬には恵まれている、その血をこれからも繋いでいってくれることだろう。
話は変わって、海外からの種牡馬の話だ、むしろこっちが今回の本題である。毎年海外から種牡馬が輸入されてくるが今年輸入されてきた馬は相当の大物揃いだ。
カリフォルニアクローム
2014年のケンタッキーダービー、プリークネスステークスの米国2冠、サンタアニタダービー、ハリウッドダービー、2016年のドバイワールドカップ、パシフィッククラシックステークス、オーサムアゲインステークスを制するなどGⅠを7勝したアメリカ競馬史上にも残る名馬が日本にやってくる。現在アロースタッドに繋養中
カリフォルニアクロームの血統表
血統から見て分かる通り、父系にA.P. Indy、母系にMr. Prospectorの血が入っておりTHE・アメリカ血統となってます。さらにNorthern Dancerの血も入っていて様々なクロスが発生する血統、アメリカ血統とは比較的相性のいい日本競馬、カルフォルニアクローム自身の能力の高さ、血統面からいっても面白い存在なのは間違いないだろう。ただ社台スタリオンステーションではないということが気がかりなところである。社台スタリオンステーションとそれ以外みたいな図式が出来上がっている現在の生産界、いかに優秀な肌馬に種付けできるかがカギを握るだろう。しかし芝、ダート両方のGⅠを勝ったカリフォルニアクロームの血は非常に魅力的だろうし、種付け料は400万(満口)となっていて期待の高さが伺える。日本における初年度産駒デビューの2023年が楽しみだ。
アニマルキングダム
父はブラジル産のルロワデザニモー(英語版)(2005年エクリプス賞最優秀芝牡馬)、母はドイツ産のダリシア(ドイツ芝G3勝馬=2009年に社台ファームが購入し日本で繋養)という芝向きの血統で、ダートコース未経験ながら単勝11番人気の評価を覆してケンタッキーダービーに優勝した。 2013年にはドバイワールドカップを制覇し、ケンタッキーダービーの勝利がフロックではないことを証明した。同年のクイーンアンステークスを最後に現役を引退、ジョナベルファームで種牡馬入りした。 2019年10月11日に日本軽種馬協会が購入を発表し、2020年より日本で供用されることになった。
Wikipediaより
アニマルキングダムの血統表
血統表から見て取れる感じとして完全な欧州血統であることが伺えます。父系にBlushing Groom、母系にLyphardが入っています。そしてふと血統表を見て気づいたこと父父母にバブルカンパニーがいることです、バブルカンパニーといえば気づいた人もいるでしょうがバブルガムフェローのお母さんです。これは面白いなと思いました、しかしアニマルキングダム自身がケンタッキーダービーを勝っているとはいえ血統的に見てダートで活躍馬をだすのは非常に想像しにくいです。ドバイワールドカップにしても2013年はオールウェザーの年ですし、活躍馬を出すとしたら芝なのではないかと個人的には思います。
ニューイヤーズデー
アメリカ合衆国生産のサラブレッドの競走馬・種牡馬。2013年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルに優勝したが、その後怪我により引退に追い込まれた。その後種牡馬として、マキシマムセキュリティなどを出している。
Wikipediaより
ニューイヤーズデーの血統表
私は正直この馬を知らなかった「ニューイヤーズデー?」と思った。何しろ社台スタリオンステーションにやってきた馬だからだ。なるほど少し調べると納得した。2歳時にブリーダーズカップ・ジュヴェナイルを制して、その後けがにより引退、何だかフジキセキを思い出すようなエピソードである。
血統的に見てみよう。父は名馬Street Cry、母系にはノーザンダンサー系の血が入ってます。血統的にみるとダートで活躍馬をだしそうな感じではありますが正直分からないです。何せ引退が早かったので現役時のデータが少ない、適距離や芝の適正などが不明なので今のところ何とも言えないのが本音だ。
ブリックスアンドモルタル
アメリカ合衆国の競走馬。主な勝ち鞍は2019年のペガサスワールドカップターフ(GI)、ターフクラシックステークス(GI)、マンハッタンステークス(GI)、アーリントンミリオンステークス(GI)、ブリーダーズカップ・ターフ(GI)。
Wikipediaより
ブリックスアンドモルタルはこの中では最も勢いのある馬だろう、何せ今年の戦績がすごい。GⅠ5連勝を含む6戦全勝だ。今年新設されたペガサスワールドカップターフの初代王者となるとその後勢いは衰えず引退レースとなったブリーダーズカップ・ターフを解消し有終の美を飾って引退。※ブリックスアンドモルタルも社台スタリオンステーションに繋養されている
ブリックスアンドモルタルの血統表
父は名馬Giant’s Causeway、母系にはStorm Birdが入っている血統だ。自身の戦績と血統から芝でのマイル~2000mあたりの距離で活躍馬をだしそうだ。個人的には今回紹介した馬ではこの馬が一番成功するような気がする。 Giant’s Causewayの産駒はすでに日本でも重賞馬をだしてもいて下地もある。 サンデー系、キンカメ系に割って入るような面白い存在になるかもしれない。
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